禁煙治療|茨城県牛久市にある内科・呼吸器・アレルギー科|牛久神谷内科クリニック

〒300-1216 茨城県牛久市神谷6丁目41-27
029-871-8811
WEB予約
ヘッダー画像

禁煙治療

禁煙治療|茨城県牛久市にある内科・呼吸器・アレルギー科|牛久神谷内科クリニック

禁煙外来とは

 体に悪いことはわかっていてもタバコがやめられない――。そんなお悩みはありませんか?禁煙外来とは、喫煙者が無理をせずに、高確率で禁煙するための外来です。禁煙がつらい一番の理由は、タバコに含まれているニコチンに依存性があるためです。喫煙する方の多くはニコチン依存症、ニコチン対する中毒状態にあります。この状態を病気として捉えて、医療機関で禁煙治療の保険診療が実施されています。禁煙外来では、医師による指導やアドバイス、禁煙補助薬の処方を受けることができます。禁煙補助薬を用いた治療では、離脱症状が緩和されるため自力で禁煙するよりも、比較的楽に、高率に禁煙することが可能になるとされています。「タバコをやめたくてもなかなかやめられない」そんなときは、お気軽に禁煙外来にお越しください。

身体的依存と心理的依存

禁煙が難しいのは、ニコチンに対しての身体的な依存と、喫煙習慣による心理的な依存を同時に克服していかなければならないためです。

ニコチンの身体的依存

ニコチンの身体的依存は、ニコチンが脳の中枢神経系に作用することで、起こると考えられています。ニコチン受容体は、脳内に快楽を感じるドーパミンを放出します。このときに「気分が落ち着く」「ストレスがとれた」という感覚を覚えます。これを繰り返すうちに、ニコチンがないとイライラや落ち着かないといったニコチン切れの症状(禁断症状)が現れるようになります。これがニコチンの身体的依存です。

ニコチンの心理的依存

ニコチンの心理的依存とは、仕事や家事などが一区切りついた時に、習慣として喫煙してしまう状態のことです。タバコを吸ってよかったという記憶や身についた癖、習慣などを心理的依存といいます。

禁煙のプロセスは2本柱

 禁煙治療では、身体的依存(ニコチン依存)と、心理的依存(生活習慣)を克服することがポイントとなります。禁煙治療では、禁煙補助薬によって、ニコチン離脱症状を緩和します。心理的依存の克服過程では、口寂しさや、手持ち無沙汰、あるいは喫煙してしまうのではないかという不安が生じてきます。ここでは禁煙の意思をご自身で強く持つことも大切ですが、生活習慣の見直しや医療者によるサポートを受けていただきます。

禁煙補助薬

 保険診療で使える禁煙補助薬にはニコチンパッチ(貼り薬)とバレニクリン(飲み薬)があります。これらの禁煙補助薬を用いた治療は、禁煙後のニコチンの離脱症状が緩和され、自力で禁煙するよりも比較的楽に禁煙することができます。ニコチンパッチはニコチンを含む貼り薬です。バレニクリンはニコチンを含まない飲み薬で、タバコを吸った時の満足感を抑える作用もあります。

※現在、バレニクリンの出荷が停止されております。再開いたしましたら、処方が可能になります。

禁煙のメリット

タバコは肺がんや喉頭がんのみならず、様々ながんの発症と関連性が知られております。また、呼吸器の病気や心臓病などとも関連が強いことがわかっています。禁煙することで、これらの病気にかかる危険性が確実に減少すると考えられています。

保険適用の条件

禁煙治療に保険を適用するためには、下記の条件を満たすことが必要です。

1下記のニコチン依存症テストで5点以上の方

ニコチン依存症テスト(TDS)

設問内容 はい
1点
いいえ
0点
問1 自分が吸うつもりよりも、

ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、

できなかったことがありましたか。
問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、

タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、

頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5 問4の症状を消すために、

またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6 重い病気にかかったときに、

タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、

吸うことがありましたか。
問8 タバコのために自分に精神的問題(※)が起きているとわかっていても、

吸うことがありましたか。
問9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを

避けることが何度かありましたか。

※禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態

出典:厚生労働省保険局医療課長通知 診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について-保医発0304第3号(平成28年3月4日)より改変

2「1日の平均喫煙本数」×「これまでの喫煙年数」= 200以上(35歳以上の方)

※35歳未満の方に対しては、喫煙本数や喫煙年数によらず保険適用となります。

3直ちに禁煙することを希望されている方

4禁煙治療について説明を受け、禁煙治療を受けることに文書で同意された方
(問診票への記入)

※過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことがある場合、前回の治療開始日から1年以上経過していないと保険適用になりません。

禁煙治療の流れ

治療初日

  • ニコチン依存症のチェック :ニコチン依存症テストで診断し、保険適用の可否を確認します。
  • 一酸化炭素濃度の測定 :呼気(吐き出す息)に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)がどの程度かを確認します。
  • 「禁煙開始日」を決めて、禁煙宣言:「禁煙開始日」をご相談しながら決め、「禁煙宣言書」を作成します。
  • 禁煙経験の確認とアドバイス:健康状態やこれまでの喫煙歴、禁煙歴などをおたずねします。ニコチン切れ症状への対処法などを一緒に考えましょう。
  • 禁煙補助薬の選択: いくつかある禁煙補助薬の特徴と使い方をお伝えします。あなたに合ったお薬を選びましょう。

2回目以降の診察について

12週間にわたり計5回(初回:治療開始時、再診1:治療開始2週間後、再診2:治療開始4週間後、再診3:治療開始8週間後、再診4:治療開始12週間後)の診察を受けていただきます。各診察時には、呼気(吐き出す息)に含まれる一酸化炭素の濃度を測定し、禁煙の効果を確認いただきます。また、診察を受けていただくことで、禁煙が成功しやすくなります。治療期間中に不安や気になる症状などがありましたらお気軽にご相談ください。